こんばんは!いつも記事を見てくださり、ありがとうございます。
このブログは漫画を描いて生活しているわたしが、
日々漫画制作に必要な課題を設定し、その時できるだけの答えを出していく課題設定ブログです。
今回の課題は『ファンタジーキャラクター(現在)のリアリティー』にしました。
リアルなファンタジーものとして、ゲド戦記があまりにも有名すぎるので魔法使い以外について考えようと思います。
例えば、分かりやすく絵描きはどうですか?
ファンタジー世界の絵描きはどう描けるだろう。
描いたものが実現するとか、特殊な能力がある塗料で相手の動きを止めるとか
それだとファンタジーにはなるけど、少しお伽草子かもしれない。
作り話、まさに絵空事に感じてしまうかもしれない。
それは、今の生活からあまりにもかけはなれているから。
描いたものが実現するとすると、それはどこの段階で物質を構成する要素が
新しくうまれているんだろう。平面から立体に変わるときの質量はどこで増える?
こういうことに、科学的な説明がつけばそれもリアリティーにできるのかもしれない。
私は人と人が議論するディベート競技が好きですが、実はディベートは一対一で勝ち負けがつくものではありません。第三者が納得する…つまり、話す人間ではなくそばで聴く人間が自ら納得しないと、ディベートでの主張は通りません。
描くことも同じ。私と私の作品世界では理屈が通っていて、私が納得して説得しても、読者である相手が納得しないと漫画は通用しない。
だから複雑な事柄を伝えるには、筋道だてた論理を構築しなければ。
でも、それは難しいこと。
だから、もっと別のところでリアリティーを出していけないかなと考えました。
今の絵描きを、少しズラしてみる。
絵の具が高い。だから、そのお金を得るために絵描きでありながらモンスターを狩りにいかなければならないかもしれない。
ほしい絵の具の色がないから、ダンジョンに生えてる未知の植物から色素を採取する必要がある。
そういう、「それならわかる」っていう納得ラインがリアリティーかもしれないと思いました。
でも、どーしても「描いたものが実現する」みたいなことを叶えたい時は
それを世界唯一の絶対的な理として作品を作った方がいいのかも。
なぜなら、それは世界を構築する大事なルールのはずで
描いたものが実現するなら、その世界のあらゆる日常生活が変わるからです。
それは作品世界を狭めるようだけど、その理は「描いたもの」に限定されなくてもよくて。
例えば、その世界の生き物は想像力の豊かさゆえに幻覚を見やすいのであれば
描くという、より明確なイメージを生成できる人間の方が強いはず。
だからこの世界では、描くことで幻覚を実現したと思わせることができるし
そう思ったことによって起こされた二次的な現実はもはや現実。
ということができる。
この論理に穴があっても、より多くの読者に伝わればよくて。
どんな理屈でもそこの欠陥に気づく人はいるので、
リアリティーとはより多くの人を納得させるゲームだと思えば、少し考えやすいのかなと思いました。